出掛けに慌ててガラスのピッチャーを割る．
友達に約束の時間をすでに遅らせてもらっているから，片付けは帰ってから，と諦める．

帰ってきたときにはそんなこともすっかり忘れ，足の裏に痛みを感じて初めて割れたことを思い出す．

あぁ，破片がささったのが私で良かった，と子供達を隔離し，破片抜きにかかります．
でも破片がちっとも見えません．ガラス色に加え，小さい小さい破片です．近くで見ようにも，体が固くてどんなに頑張っても足に顔が近づきません．

横で足の裏をほっぺにつけて，ごろごろしてる娘が恨めしい．

うちの息子，ようやくおしっこがトイレで出来るようになりました．数日前からは，1人で行って帰ってきます．

こぼしたり失敗もしないし，楽になったわ～とあぐらをかいていると，トイレから「こぼれちゃった～」の声．
ちょろっとかな～と思い行ってみると，丸々おしっこが床にこぼれています．こぼれているというより，これは床におしっこをしたでしょう！

話を聞いてみると，どうやらトイレの入り口からしたらしく，「とどかなかったの～．」

そりゃ，とどかんやろ．そんなチャレンジ，やめてください．

今住む街は，幼稚園激戦区．
3つ4つ掛け持ちして，どこかに子供を入れなくてはと，今の時期親は皆必死です．
見学会に説明会，願書の確保など何ヶ所も何回も幼稚園に足を運びます．

運動会の偵察にも行きます．プログラムには，未就園児のかけっこがあるのでもちろん出ます．
うちの子が一番早いはず～！なぁんて親ばかで，出かける前にビデオカメラのチェックをぬかりません．

着いたら息子は早速ウォーミングアップ．100m程の直線を何往復もします．さていよいよ出番です．

おっとびっくり，走る距離はたった10m．しかも保護者同伴で走ります．ゴールに立っている園児たちから景品のスケッチブックを貰って終わりです．

あーなんのこっちゃ，息子の気がおさまるわけもなく．
帰り道はカバンの中のビデオカメラがずっしり重く・・・

4家族16人で，お弁当を持って東京ドイツ村へ行く．
初めて行くが着いてびっくり，ひろーい芝生の中にまあるい砂場が沢山ある．
どう見たって元ゴルフ場，って私はゴルフ場へ行ったことがないから知ったかですが，パパ達曰く，どう見たって元ゴルフ場．

初ゴルフ場，いい経験，なぁんてどおでもよいけど，とにかく子供たちは楽しそう．散々遊んで帰りの車は爆睡です．

と，助手席の私はのんびりどころではありません．阪神戦に夢中の夫は運転そっちのけ．道を3度も間違え，高速まで乗り間違えます．ナビの声なんて聞いちゃいない．

なんとか事故だけは免れ，試合終了とともに家に到着．
iPhone片手に必死の私のナビも終了です．

スーパのレジは長蛇．
かごの中のアイスが溶けやしないか気になる．

ちょうど横には別の種類のアイスが並んでいるから，少しの間，ここに置いておこう．

そこへまさに私が置いたアイスへ手を伸ばすお人が．

「こうこうこうでここに置いてます，すみません．」と返してもらうが，どうやらこのアイスがどうしても欲しかったよう．
どこにあったかと，ついでに値段も聞かれる．

でもセレブ気どりでアイスの値段なんて見ちゃいない．
見るのは10本入りかどうかです．

夫が息子を連れて，阪神戦を観に行きたいと言う．

試合は夜やし球場も都心．そんな時間に小さい子を都心に連れて行くなんてーと過保護な私は猛反対するが，結局2人で出かけて行く．

とか言いつつも，私も娘と出かけ，ウィンドウショッピングや食事を楽しみ，家でさぁもう少しのんびりしようかと言う時，息子が試合に飽きたから今から帰ると電話がかかる．

えー！もう帰ってくるん！？なんて口が裂けても言えません．

冠婚葬祭・入院や出産などで子供の面倒を見られない時に，一時的に子供を預かってもらえるショートステイというシステムがある．

それが近年，育児疲れで預ける人が増えており，このショートステイがあるから虐待に至らず頑張れている，という母親がTVで紹介される．

そうそう，育児って24時間休みがないから考える以上に大変なんよーっと一緒にテレビを見ているはずの夫に話しかけるが，グーと居眠り中．全く聞いていない．

とその直後，スポーツニュースのBGMが流れだした途端にムクッと起き上がる，そのお耳に完敗です．

ほっぺより鼻の方がひっこんでいる娘S子を案ずる私に母は，そんな鼻が高い赤ちゃんなんているわけないわー，なんてのん気に返す昨日．

ところが今日，友人宅で出迎えてくれた赤ちゃんは，鼻がすらりと高い超クールな男前．

娘の鼻をまたもや案じなおすも，親とは我が子が一番かわいいと思うもの，鼻の低さもチャーミングにすり替えます．

同じ3歳の息子を持つ友達に電話をかけます．
お互いやりにくい時期で，「毎日大変ねー」なんて，ストレスの発散をし合います．

女の長話，子育て以外にも沢山話題が出てきます，ゴキ退治の方法について友達が話します．
①プリンの容器を持って追いかけ，パカッと捕まえる．
②下から紙を差し込み，テープで紙を止めて封じ込める．
③思いっきりシェイクして弱らせる．
④一部テープをはずし，熱湯を注いで終了．

なんて勇敢な！3歳児に手を焼いているとはとても思えません．
私にとったら，ゴキ退治に比べ，3歳の育児なんてちょろいもんです．

息子の3歳児健診が区役所である．少しでも早い順番を取ろうと，自転車を止めてから会場まで急いで向かい，番号札8番を取る．

そういや先ほど廊下で追い抜かした親子も同じく健診か，9番の札を持っている．

1番でも早く取れて良かったわ―，と心の中でウシシと喜ぶ．

そこへ，
「少しでもみなさんの待ち時間を減らすために，2グループに分けて行います．1～8番の人は先に診察を，9～15番の人は先に歯科検診を受けて下さい．」

ほんまかいな・・・，8番の私たちはつまり最後．

さっきの喜びから一転，あの時，あの親子を抜かさなければ良かったー，なぁんてそんなセコイことを考える人にはふさわしい結果と言うことです．